建設仮勘定

固定資産(建物・設備など)を建設・製作中のあいだ、完成前に一時的に計上しておく「仮の資産」勘定科目です。

  • 建物や設備などの大型資産は、契約・着工・支払から完成までに数ヶ月〜数年かかることがある
  • 完成前の支払を「建物」「設備」などの固定資産に直接計上すると、
    • 減価償却の開始時期が不明確になる
    • 表示が誤解を生む(まだ使っていないのに資産になってしまう)

→ そのため、完成までは「建設仮勘定」として別建てで資産に記録し、完成時に「建物」などへ振り替えます。

会計処理の例

▶ 建設中の支払い(例:建物の建設)

(借方)建設仮勘定 5,000,000円  
(貸方)普通預金  5,000,000円

▶ 完成・引き渡し時に固定資産に振り替え

(借方)建物    5,000,000円  
(貸方)建設仮勘定 5,000,000円

→ このタイミングから「建物」として償却開始